IF鋼の清浄度および鋳造性を向上させるために、邯鋼会社邯宝製鋼所の260 t RH真空炉の生産実績を踏まえ、16炉のH-OLTB転炉工法試験をサンプルとして、採取、包有物走査電子顕微鏡およびデータ解析等により、IF鋼の自由脱炭モードと強制脱炭モードにおける最終炭素含有量、脱炭時間、頂スラグ、包有物の数量およびサイズを研究した。RH精錬終了時の頂スラグT.FeおよびT[O]の質量分率および包有物の数量・サイズを基に、異なる脱炭モードが頂スラグの酸化性および鋼水の清浄度に与える影響を統計的に分析した。研究の結果、自由脱炭モードは脱炭時間および最終炭素含有量において強制脱炭モードより優れており、自由脱炭モードは平均して脱炭時間を約3.15分短縮した。強制脱炭モードの頂スラグ中のT.FeおよびFeOの質量分率は自由脱炭モードより低く、強制脱炭モードのw[T.Fe]、w[FeO]はそれぞれ5.68%、5.45%、自由脱炭モードは7.26%、6.84%であった。強制脱炭モード下のIF鋼水中の包有物量はより少なく、自由脱炭モードおよび強制脱炭モードの単位面積あたり15 µm以下の包有物数はそれぞれ16.2~23.4個および10.6~14.4個であった。総合的に、H-OLTB転炉にてRH炉投入初期の酸素含有量を(286~408)×10⁻⁶に制御し、RH精錬炉のIF鋼溶解に強制脱炭モードを採用することが鋼水の清浄度向上に推奨される。